NEW 2024.4.24 熊本市文化財課発行の年刊田原坂Vol.10を掲載しました。こちら
熊本市田原坂西南戦争資料館が平成27年11月、リニューアルオープンしました。
【写真】 左上:新しくなった資料館 右上:弾痕の家(復元)
左下:旧資料館跡は展望所に変わりました。 右下:展望所から吉次峠など三ノ岳方面を一望
資料館パンフレットより
【西南戦争とは】
旧薩摩藩士を中心とする士族が、明治新政府の専制的な政治に反対して起こした国内最後の内戦で、明治維新の総仕上げであった。
幕末維新期、武士の棟梁江戸幕府を倒して新しい時代を作ったのは、同じ武士たちだった。しかし、明治時代になると元武士たちは冷遇される。その理由は大きく経済的なものと武力の担い手の問題だった。明治新政府は急速に近代化を進め、世の中の仕組みを大きく変えた。徴兵令、廃刀令、秩禄処分などは新政府には必要だったが、士族たちは不満を増大させ、ついに破裂する。
1877(明治10)年2月19日に西郷隆盛率いる薩摩軍に征討令が発せられて戦争が始まり、同年9月24日鹿児島城山での西郷隆盛の自刃で幕を下ろした。約7か月に及ぶ戦いは、熊本、大分、宮崎、鹿児島の九州4県にまたがり、薩摩軍3万人、政府軍6万人が動員され、約14,000人の若者が命を落とした。小銃や大砲を中心とする本格的な近代戦で、物量、情報伝達、物資輸送の点で勝る政府軍が勝利した。
西南戦争は数百年続いた武士の時代の終わりを告げ、近代国家確立の礎となった戦いとして、日本の歴史の大きな転換点に位置づけられる重要な戦争である。
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年刊田原坂Vol.1
西南戦争とは
熊本市内の戦跡
兵器 軍装
医療 精神
年刊田原坂Vol.2
田原坂西南戦争資料館
アプローチ展示室
体感展示室
検証・継承展示室
年刊田原坂Vol.3
西南戦争 刀の力
両軍の用刀
警視抜刀隊
日本刀 軍刀
年刊田原坂Vol.4
特集 熊本籠城をふりかえる
年刊田原坂Vol.5
特集 会津と熊本
年刊田原坂Vol.6
特集 値・戦・金(あたいせんきん)
ーお金が語る西南戦争ー
年刊田原坂Vol.7
特集 熊本籠城戦その2
年刊田原坂Vol.8
特集 絵筆が語るドラマ
年刊田原坂Vol.9
特集 「田原坂の戦い」を考える
年刊田原坂Vol.10
特集 「西南戦争の弾痕」調査報告